當麻寺
白鳳時代創建の古刹。中将姫伝説に彩られた「當麻曼荼羅」とボタンの花で名高い。
當麻寺の牡丹の楽しみ方
612年、聖徳太子の教えによって、その弟、麻呂子(まろこ)親王が河内に万法蔵院(まんぽうぞういん)を建立しました。 その後、親王の夢に従って、681年、当麻国見(たいまのくにみ)が、役の行者(えんのぎょうじゃ)開山の地へ移したのが當麻寺(当麻寺・たいまでら)です。
中将姫さまのおはなし 天平時代、藤原家の娘中将姫(ちゅうじょうひめ)は、継母に妬まれ命を狙われ続けますが、あえて恨むことなく、万民の安らぎを願い「写経」や「読経」を続けました。 そして1000巻の写経を成し遂げた16才のある日、二上山に沈む夕陽に阿弥陀如来の姿を見た姫は、現世の浄土を求めて都を離れ、観音さまに手を引かれるように當麻寺を訪れます。 当時の住職・實雅法印(じつがほういん)に認められ中之坊にて尼僧となり、法如(ほうにょ)という名を授かります。 その後、あの日に見た阿弥陀さまのおられる極楽浄土の光景を、五色の蓮の糸によって織り表しました。 これが国宝・當麻曼荼羅(たいままんだら)です。その輝きに心を救われた法如は、人々に現世浄土の教え(この世で浄土を観じる教え)を説き続け、29才の春、不思議にもその身のまま極楽浄土へ旅立たれたということです。
ぼたん園の由来 奥院57代観誉察聞上人が当院大方丈佛間(慶長17年建立)の絵天井にぼたんの絵が画かれてあるのに由来して庭園に多くのぼたんを植樹し、仏前に御供えしたのが今日のぼたん園の始まりです。 爾来當麻寺山内にも植えられるようになり、今日の盛況を見るに及んだ。
當麻寺の独特の障子窓の形はとても良い。随所にこの形がポイントとなり、景色を引き締めてくれます。
當麻寺の東塔・西塔を背景にぼたんを撮るのもよい。 東西両塔が現存するのは、ここだけ。西南院のみはらし台からの展望
ボタンの見頃は4月中~下旬
冬牡丹の見頃は 1月中旬~2月下旬
寒牡丹とか冬牡丹という種類の牡丹があるわけではありません。
二季咲き性の牡丹の、春に付いた蕾を摘み取って花期を遅らせて冬に開花させたのを『寒牡丹』といい、春咲きの品種を人工的に温度調節することによって冬に花を咲かせたのを『冬牡丹』というそうです。
牡丹にとってはえらい迷惑なことでしょうが、雪景色の藁苞(わらづと)のなかで、静かに花を咲かせる冬の牡丹には、確かに格別の風情があります。
ここ當麻寺には冬牡丹しかありません 寒牡丹はとなりの石光寺にあります。
近鉄南大阪線「当麻寺」から徒歩15分
住所:奈良県葛城市當麻1263
當麻寺の公式ホームページ
となりに石光寺があり。
裏手に「二上山」があり、雄岳の頂上に大津皇子のお墓があります。
寺の外の広場にはシートを広げるのもいいし。 すぐ近くに「史跡の丘」「二上山ふるさと公園」等もある。
お泊まりは飛鳥がおすすめ。